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MCX50 その1 ボアアップピストンの考察  KX60ピストンの流用

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MCX50やTLM50のボアアップに関する考察についての話です。記録も兼ねているので長くなりそうです。
読み流してもらってかまいませんw 

MCXとTLMのNS系空冷エンジンは水冷のNSR50,NS-1と違ってスリーブの肉厚が薄いのでボーリングに耐えられるのは43.5mm位が限界のようです。それ以上は穴が開きます。さらにNSRとかと違ってボアアップキット
見たいなものも皆無です。KOレーシングとかその他から以前に純正改の60ccキットが出ていたことはありましたが今はもうないようです。 さらに最近、要のキタコ43mmピストンもついに絶版になってしまいました・・・・
これはNSR50とかを対象にしていたやつですが普通44.45.46mm辺りがメインで43mm60ccなんてニッチなサイズ
は需要があまりなかったのでしょうね・・・・・・ 


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それじゃ今後は、リペアとかできないじゃんw とショックを受けました。ピストン一個しか持ってないですもん。
一応43.5mmもありますが、いきなりフルサイズじゃその後がないです。 
で、何か使えるやつはないかと色々と調べておりましたらカワサキのチビッ子レーサKX60のピストンに行き当たりました。 MCXシリンダーのボーリングは大阪のT-ThecというNSR50とかのエンジンチューニングをしている所
でやってもらいました。そこがNSRエンジンのチューニングにKX60のピストンを流用した事があるそうです。 
水冷エンジンに使える=空冷にも使えるの図・・・・   さっそくいつものカワサキで取り寄せてきました。 


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キタコとKX60の比較。 ほぼ寸法は出ているみたいです。43mmピン穴も12mmでOKです。ただピン穴の
位置が若干異なるのでどうなんでしょう? 若干加工が必要か? ピン穴周りの肉抜き加工が中々ユニークです
IN側のスカートによくある混合気を多く取り込む穴はなくて昔ながらのスタイルですね。 

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ふむ、ピンはKXのが長いですが重さを量るとこちらの方が1gほど軽いです。さすがレーサー用。
クリップは12mmの汎用でしょうからMCXのやつを使います。 

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ほほ~ ピン穴の上下に潤滑用の穴?みたいなのが空けてあります。さらにピン穴にWPC加工みたいなのが
施してあります。結構こだわってるんですね~ むむ! このピストンはA○T製のピストンか・・・・・ 
友人がA○Tに勤めてるのですが、いわく「ピストンの原価なんて500円も掛からない。原付なら200円以下だ」
と言ってました。 おい!コラ!カワサキ! このピストン3000円とかボッタクリすぎやぞ!!  
友人をそそのかしてMCXとTLMに最適なように金型を改修して400個くらい量産しようかなww 
一個1500円位で売ればわらしべ長者!! ちなみにA○Tは100個からピストンの受注を受けているそうで
欲しい人を募れば本当に作ってくれるそうです。 

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予算の関係でリングは頼めませんでした・・・・ しかしキタコのリングが流用できるそうでためしてみましたが
しっかりはまりました。サイズも問題なさそう。 すごい・・・ こんなことあるんですね。
純正は二本リングですけど様子見だけなのでこれで大丈夫! 何でもKXリングは結構硬いらしくてシリンダー
を痛めやすいとか・・・ でも個人的な予想としてはMCXの場合5~6000回転前後を多様するしレースみたいに
常にスロットルガバ空けの高回転とかって分けではないのでそんなに問題はないのかと。使っているうちに
緩くなんじゃないかな~ TLM50の用途では分かりませんが・・・ 街乗りじゃなくてトライアルだとどうなんでしょ

KX60のピストンも調べてもらったら純正の残りはわずかのようです。しかし海外で人気があったせいか社外が
KDXよろしく豊富なのでまったく問題ないです。TKRJ、ワイセコその他多数ですので安心ですね。


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